ポリカ波板を張り替え・取り替えしてみましょう!
|
|
駐車場やベランダの屋根など、張り替えしたいという方へ、ポリカ波板の張り替え方、取り替え方の手順を詳しくご説明いたします。他の種類の波板(熱線カットタイプ、硬質塩ビ波板、畜産波板)も手順は同じです。 |
ポリカ波板の規格
|
|
鉄板小波 32波
|
鉄板大波 76波
|
スレート小波 63波
|
スレート大波 130波
|
鉄板小波広幅 32波
|
山数
|
20.5
|
10.5
|
11.5
|
7.5
|
34.5
|
厚さ
|
0.7mm
|
1.0mm
|
1.0mm
|
1.5mm
|
0.7mm
|
幅
|
655mm
|
798mm
|
720mm
|
980mm
|
1,105mm
|
働き幅
|
576mm
|
684mm
|
630mm
|
780mm
|
1,024mm
|
長さ (定尺)
|
6尺〜10尺
|
6尺〜10尺
|
6尺〜10尺
|
6尺〜10尺
|
―
|
長さ (オーダー サイズ)
|
3,040mm〜 7,500mm
|
3,040mm〜 8,100mm
|
3,040mm〜 8,100mm
|
2,740mm〜 8,100mm
|
1,820mm〜 8,100mm
|
※ 働き幅(有効幅)… 重ね代を除いた実際に使える幅のこと。
ポリカ波板の働き幅と重ね代(標準施工の場合)
|
|
働き幅:576mm
重ね代:2.5山
|
働き幅:684mm
重ね代:1.5山
|
働き幅:630mm
重ね代:1.5山
|
働き幅:780mm
重ね代:1.5山
|
働き幅:1,024mm
重ね代:2.5山
|
ポリカ波板の必要枚数の計算方法
|
波板の必要枚数を計算するには、 それぞれの働き幅で計算してください。
例えば、鉄板小波(32波)の波板を5,000mm(5m)幅の所に張りたい場合、
張りたい面の横幅を、働き幅で割ります。
5,000mm ÷ 575mm(働き幅)= 8.68...枚
8枚では足りませんので、9枚必要になります。
他の波板も計算方法は同じです。
横幅の必要枚数(端数は切り上げ)=
鉄板小波の場合:
張りたい面の横幅 mm ÷ 576mm(働き幅)
鉄板大波の場合:
張りたい面の横幅 mm ÷ 684mm(働き幅)
スレート小波の場合:
張りたい面の横幅 mm ÷ 630mm(働き幅)
スレート大波の場合:
張りたい面の横幅 mm ÷ 780mm(働き幅)
鉄板小波広幅の場合:
張りたい面の横幅 mm÷ 1,024mm(働き幅)
|
用意するもの |
脚立にのるときは、足場が安定している事を確かめ、他の人に支えてもらうなど安全には十分気を付けましょう。
|
留め具の必要本数の計算方法
|
(鉄板小波の場合)
止め具は5山おきに固定します。
鉄板小波1枚(20山・655mm幅)ですので、横幅1列あたり 20山÷5山=4個必要になります。
鉄板小波1枚あたり(横幅方向に4個) × (母屋の数) が目安になりますが、 重なり部分は必ずとめなくてはならないので、
少し多めにご用意ください。
※軒先部は3〜4山おきにとめてください。
(下記写真参照)
|
ポリカ波板の豆知識!
ポリカーボネートっていいの?
ポリカーボネート(ポリカ)の光線透過率は85%以上あり、5mm以下の薄いガラスと同じくらい透明度に優れ、屋根、壁、テラス、カーポート、エクステリア、防災品などに幅広く使用されています。
透明の合成樹脂(プラスチック)材料の中で最高級の耐衝撃強度を有し、ガラスの約200倍、アクリルの約30倍、硬質塩化ビニルの約20倍あると言われています。
また、ポリカーボネートは軽量ながら圧倒的な強度を誇り、割れにくく、耐久性や長期の品質維持に優れています。
ただし、強酸や強アルカリ、芳香族炭化水素などには溶解する性質がありますので、化学工場など、使用する場所には注意が必要です。
タキロンシーアイ製っていいの?
タキロンシーアイは一般の消費者様には、あまり知られていないかもしれませんが、合成樹脂メーカーの国内トップメーカーで、業界での知名度は抜群です。
住設資材をはじめ、農業資材、電子材料、IT産業資材、医療用素材などの先端産業分野で多くの独創的な製品を生み出しています。
タキロンシーアイ製品情報
タキロンシーアイの
ポリカ波板、
ポリカ折板、
ポリカ平板は、
国内工場の最先端の高分子加工技術により、耐衝撃強度、耐久性、採光性、光線透過率に優れ、最高級の品質を誇ります。
また、タキロンシーアイのポリカ波板(鉄板小波 32波)は、業界初の両面耐候仕様です。
コスト重視の安いポリカ波板は一見、見た目は同じですが、厚さが薄かったり、片面だけの耐候処理や、両面どちらにも耐候処理がない波板も出回っています。耐候処理がないと数年後、太陽光の紫外線により変色や、表面に気泡や亀裂が入り、また張替え工事をしなければなりません。
両面に耐候処理を施す事により、裏表を気にする事なく安心して施工でき、紫外線をどの面から受けても、透明性・耐久性を保つので、経済的にもお得です。
太陽光の熱線をカットし、温度の上昇を抑制する「
熱線カットタイプ」や、お洒落なクロス模様の「
クロスライン」など、お客様の多種多様なニーズに合う商品を取りそろえております。
ポリカなのに「鉄板小波」と書いてますが、鉄板ですか?
ポリカ波板や、硬質塩ビ波板、畜産波板の商品分類に、「鉄板小波」「鉄板大波」と記載されています。
ポリカ製、塩化ビニル製の波板が欲しいのに、まさか鉄板が配送されないかとご心配される方もいるかもしれません。
なぜ、合成樹脂製の波板なのに、この様な呼称になっているのかご説明しますと、昔から倉庫や小屋などで多く使われている、いわゆる「トタン波板」と同じ波幅や波の高さで、ポリカ製、塩化ビニル製の波板も製造されているからなのです。材質は関係なく、あくまで「波の規格」の呼称なのです。
そのため、同じ「波の規格」で、材質が異なる波板を、同じ屋根で交互に使用する工法もあります。
例えば、透明な「ポリカ波板(ポリカ製)鉄板小波」と、不透明な
「畜産波板(塩化ビニル製)鉄板小波」を交互に使用すると、日光がよく差し込み、
採光の効果を得られます。
シマシマ屋根の紹介
セメントが原料(ノンアスベスト)の、「
スレート大波」、「
スレート小波」と同じ波幅や波の高さで、ポリカ製、FRP製の波板も製造されています。
そのため、スレート工場、倉庫の屋根・壁の代替品、または採光材(明かり取り)として、
ポリカ製の「
スレート大波」「
スレート小波」、
FRP製の「
スレート大波」「
スレート小波」を使用することができます。
※場所により建築基準法の適合はご確認ください。
つまり、商品名に「鉄板小波」「鉄板大波」「スレート小波」「スレート大波」
と記載されているのは、あくまで「波の規格」のことです。
当店が取り扱っておりますタキロンシーアイの波板は、
ポリカ波板(ポリカーボネート製)、
畜産波板(塩化ビニル製)、
硬質塩ビ波板(塩化ビニル製)、
FRP波板(ガラス繊維強化プラスチック製)で、
鉄板でもセメントでもないのでご安心ください。
鉄板小波32波の「32波」って、どういう意味?
鉄板小波は通常32波とも言われます。
理由は、鉄板小波の山部分の1番高い点から、隣の山の一番高い点までの幅が32mmあるからです。
鉄板大波は「76波」、スレート小波は「63波」、スレート大波は「130波」とも言われますが、同様に、山と山の一番高い点と点の幅(mm)の事です。